08-18
2012
なぜ日常はNHKEテレで再放送できたのか
放送終了後まもなく、いきなりNHKEテレビでの再編集版での再放送が行われた「日常」
つい半年前までやっていた深夜アニメが、突如としてEテレ夕方アニメ枠に「昇進」した時には驚きましたね
でも、よくよく考えてみれば、それは特別なことではなく、十分に想定され得ることでした
タイムリーな話題ではないですが、その理由について考察していきます
結論から言いますと、以下の3つの理由に因るところが大きいでしょう
<1>テレビ局がアニメ製作に参加していない
<2>権利者が少ない・製作委員会幹事会社の影響力が大きい
<3>NHKブランドをクリアできる内容だった
<1>テレビ局がアニメ製作に参加していない
日常の場合、角川、京都アニメーション、ランティス、ドワンゴ、ブシロードなどが製作委員会に出資していると考えられ、放送局は出資していません
そのため、アニメ製作はテレビ局の番組編成や放映権から完全に独立しています
今では、日常のような製作委員会にテレビ局が参加しない作品の方が多いです
UHF局で放送されるアニメでは、ビデオメーカー・出版社など、アニメ製作に関与した企業がテレビ局から放送枠を購入し、放映してもらっています
(深夜帯に流れる通販番組も同じように放送枠を買って自社のCMを流していると思われます)
一方、キー局で放送されるアニメでも、スポンサーの一部に製作者が参加するパターンが一般的であり、テレビ局にお金を支払って放送してもらっているという点で、UHF局と大差ありません
それでも深夜アニメがビジネスとして成り立っているのは、映像ソフト販売や音楽CD等複数のメディアからの収入で回収しているから
サザエさんやドラえもんのような、高い視聴率をバックにスポンサー料で儲けているアニメとは根本的に儲けるシステムが違わけです
また、このお金の流れは、番組内のCMを見れば合点がいくと思います
・ビデオメーカーがBDの発売日を知らせるCMを流す
・音楽会社がオープニングソングの発売日を知らせるCMを流す
・原作の出版社がコミックスの発売日を知らせるCMを流す
という現状を見れば明らかでしょう
製作者サイドはパッケージ収入を得るために、番組内でCMをガンガン流し、視聴者の購買意欲を煽るわけです
<2>権利者が少ない・製作委員会幹事会社の影響力が大きい
製作委員会はその性質上、多数の権利者が出資し、各種権利が細分化されて複雑になるケースが多いのですが
日常の場合、出資会社は5社と少なめであり(他にもあるかもしれません)、幹事企業の角川の影響力が非常に強いと推測されます(原作とビデオメーカーが角川)
恐らく、放映権とビデオ販売権という相反する二つの権利を角川が占有していたため、再放送が実現したのでは?
また、コミックスの販売数を伸ばしたい、という思惑もあったのではないでしょうか?
今回の再放送、BD/DVDの販売が芳しくなかった中での、起死回生の策だったのかもしれません。どれだけ挽回できたかは知らんけど!
<3>NHKブランドをクリアできる内容だった
当然、おっぱいが揺れたりパンツが見えたり肉片が飛び散ったりするような作品じゃ実現しなかったでしょうww
日中に放送しても差し支えないギャグアニメだったけど、みおちゃんのBL同人誌シーンなんかはカットされてるんじゃないかな?(再放送版全く見てないけど)
想定される視聴者層(青少年層)にマッチした内容であったのは間違いないでしょう
<最後に>・・・で再放送してどうだったのよ?
視聴者層が限定される「深夜のUHF局」から、全国どこでも見れる「夕方のNHKEテレ」で放送したことにより、
より多くの人たちの目に触れ、ライト層を掘り起こすことが出来たのでは?
今回の、【UHF局→NHKEテレ】という流れは「コアな層以外にも楽しんでほしいアニメ」の新しい放送スタイルになる可能性を秘めています
ごく一部のコア層に、バカみたいに高いBD/DVDを売りつけることで成り立ってる深夜アニメ業界ですが、
日中に再放送することで沢山の人にアニメを見てもらって、安価なコミックやグッズを買ってもらう、
というビジネスモデルが定着すれば、作品の多様化にも繋がるんじゃないかと妄想しております
次は氷菓あたりが再放送されるのでは・・・?なんて期待しちゃってます!
(角川だし!京アニだし!内容もNHKEテレでもいけるし!)
つい半年前までやっていた深夜アニメが、突如としてEテレ夕方アニメ枠に「昇進」した時には驚きましたね
でも、よくよく考えてみれば、それは特別なことではなく、十分に想定され得ることでした
タイムリーな話題ではないですが、その理由について考察していきます
結論から言いますと、以下の3つの理由に因るところが大きいでしょう
<1>テレビ局がアニメ製作に参加していない
<2>権利者が少ない・製作委員会幹事会社の影響力が大きい
<3>NHKブランドをクリアできる内容だった
<1>テレビ局がアニメ製作に参加していない
日常の場合、角川、京都アニメーション、ランティス、ドワンゴ、ブシロードなどが製作委員会に出資していると考えられ、放送局は出資していません
そのため、アニメ製作はテレビ局の番組編成や放映権から完全に独立しています
今では、日常のような製作委員会にテレビ局が参加しない作品の方が多いです
UHF局で放送されるアニメでは、ビデオメーカー・出版社など、アニメ製作に関与した企業がテレビ局から放送枠を購入し、放映してもらっています
(深夜帯に流れる通販番組も同じように放送枠を買って自社のCMを流していると思われます)
一方、キー局で放送されるアニメでも、スポンサーの一部に製作者が参加するパターンが一般的であり、テレビ局にお金を支払って放送してもらっているという点で、UHF局と大差ありません
それでも深夜アニメがビジネスとして成り立っているのは、映像ソフト販売や音楽CD等複数のメディアからの収入で回収しているから
サザエさんやドラえもんのような、高い視聴率をバックにスポンサー料で儲けているアニメとは根本的に儲けるシステムが違わけです
また、このお金の流れは、番組内のCMを見れば合点がいくと思います
・ビデオメーカーがBDの発売日を知らせるCMを流す
・音楽会社がオープニングソングの発売日を知らせるCMを流す
・原作の出版社がコミックスの発売日を知らせるCMを流す
という現状を見れば明らかでしょう
製作者サイドはパッケージ収入を得るために、番組内でCMをガンガン流し、視聴者の購買意欲を煽るわけです
<2>権利者が少ない・製作委員会幹事会社の影響力が大きい
製作委員会はその性質上、多数の権利者が出資し、各種権利が細分化されて複雑になるケースが多いのですが
日常の場合、出資会社は5社と少なめであり(他にもあるかもしれません)、幹事企業の角川の影響力が非常に強いと推測されます(原作とビデオメーカーが角川)
恐らく、放映権とビデオ販売権という相反する二つの権利を角川が占有していたため、再放送が実現したのでは?
また、コミックスの販売数を伸ばしたい、という思惑もあったのではないでしょうか?
今回の再放送、BD/DVDの販売が芳しくなかった中での、起死回生の策だったのかもしれません。どれだけ挽回できたかは知らんけど!
<3>NHKブランドをクリアできる内容だった
当然、おっぱいが揺れたりパンツが見えたり肉片が飛び散ったりするような作品じゃ実現しなかったでしょうww
日中に放送しても差し支えないギャグアニメだったけど、みおちゃんのBL同人誌シーンなんかはカットされてるんじゃないかな?(再放送版全く見てないけど)
想定される視聴者層(青少年層)にマッチした内容であったのは間違いないでしょう
<最後に>・・・で再放送してどうだったのよ?
視聴者層が限定される「深夜のUHF局」から、全国どこでも見れる「夕方のNHKEテレ」で放送したことにより、
より多くの人たちの目に触れ、ライト層を掘り起こすことが出来たのでは?
今回の、【UHF局→NHKEテレ】という流れは「コアな層以外にも楽しんでほしいアニメ」の新しい放送スタイルになる可能性を秘めています
ごく一部のコア層に、バカみたいに高いBD/DVDを売りつけることで成り立ってる深夜アニメ業界ですが、
日中に再放送することで沢山の人にアニメを見てもらって、安価なコミックやグッズを買ってもらう、
というビジネスモデルが定着すれば、作品の多様化にも繋がるんじゃないかと妄想しております
次は氷菓あたりが再放送されるのでは・・・?なんて期待しちゃってます!
(角川だし!京アニだし!内容もNHKEテレでもいけるし!)
スポンサーサイト
COMMENT
良記事(´・ェ・`)ドモデス
おっ良コメント(´・ェ・`)ドモデス
大抵の萌え豚アニメの場合、アニメ制作側が、
金を払って放送させていただいてるんだよねww
そりゃ、視聴率0.1~1%じゃあ
金を払って放送させていただいてるんだよねww
そりゃ、視聴率0.1~1%じゃあ