02-13
2016
洋画を字幕で見る理由
海外作品のアニメや映画を見るときは、出来るだけ字幕版で見るようにしています。
それは、出来るだけオリジナルの意図をくみ取りたいから。

海外の作品を見るときには簡単に言えば上図のようなフィルタがかかってしまいます。吹き替えだったら右の矢印のコースしか取れませんが、字幕だったら一部左の点線コースをとることができるので、出来るだけ字幕版を見るように努めています。
文化・風俗・歴史・価値観の壁
これは海外作品を見るうえで当然の問題。特にリアルに即した現代劇ではこの問題は気になります。
キリスト教的な宗教観、人種問題、家庭環境、食生活などなど、ニュアンスが分かりにくいシーンなんかも結構あります。
これはもうその国に移住するくらいしないと消せない。
仕方がない部分ではありますが、視点を変えれば文化や風俗の違いを楽しめるとは言えますね。
例えば、バックトゥーザフューチャー
1955年のアメリカ文化を楽しむところも見どころの一つなのですが、100%日本人の僕にはちょっとわかりにくいシーンも。
レーガン・ケネディ・ヴァンヘイレン・デイビークロケットのアライグマの帽子とか、その辺は何とか分かったかな。。
翻訳の仕方
物語の流れに合わせて文字を読む、という忙しい仕事を視聴者に要求しなければならないので、字幕はできるだけ簡潔にかつ分かりやすい日本語で表記する必要があります。
そのため、原文と比べて訳文が省略され過ぎていたり、翻訳者の訳し方次第で意味や意図が正しく届かなかったりしてしまいます。
簡単な英語ならば、中学レベルの英語力しかない僕でも「あれ?この字幕ちょっと変じゃね?」と気づくことができるんですが、ちょっとでも難しい英語になると分かんないです。となると、英語が聞き取れなかった部分でもミスリードされている可能性があるということ。
吹き替え版だった場合、原文が全く分からないので、すべてのセリフでミスリードされてしまう可能性がありますし、英語のニュアンスも読み取ることができません。
この翻訳問題について、「グッドウィルハンティング/旅立ち」というウルトラ面白いヒューマンドラマムービーを例にとってみましょう。
心に傷を負った天才青年は、孤独なとある初老のおじさん先生のカウンセリングを受けることになります。
似た境遇の二人はカウンセリングを通じて互いの心の壁を越えて打ち解けあい、患者と先生という枠を超えた強い心の絆で結ばれていきます。
そしてついにトラウマを克服した青年は、最後のカウンセリングの日を迎えます。青年にもうカウンセリングは必要ありません。もう先生ともお別れ。先生だってさみしい。
そして、最後のカウンセリングが終わった時、別れ際に先生は青年にこう言います
Good luck, son
(字幕:幸運を)
おいおいちょっと待て!「幸運を」ってなんだ?ずいぶんドライだな!!
ここは物語最高のクライマックス!この映画最大の見どころといってもいいシーン!
なのに二人の関係を象徴する "son" を訳していないってどういうことだ????
この"son"があるのとないのとで作品に対する印象がガラッと変わってしまうように、翻訳はミスリードの危険性をはらんでいるんです。
さすがにこれくらいは聞き取れるやろ!という意味であえて訳さなかったとか、いやまさか・・・
言葉のニュアンス
言語が違えばニュアンスも違う。だけど、原作の言語で見ればそのニュアンスを掴むことができます。英語では自然なんだけど、いざ日本語にしようとするとちょっと変になってしまう、なんてことも結構ありますよね?
例えば、「あなた」は英語ではyouしかないけど、日本語は君、お前、貴様、お主、お宅、汝などなどいっぱいあります。
一方「見る」は、英語ではsee, look, watchとニュアンスの違う単語が3つもあります。
また、イギリス訛り・オーストラリア訛り・スペイン訛り・日本人訛りなど、喋り方によっても登場人物に対する深みが増してきますよね?
まとめ
フランス語や韓国語みたいにちんぷんかんぷんな言語ならば、字幕を追う煩雑さのない吹き替えの方が優れていると思いますが、少しはニュアンスの分かる英語ならば字幕版のほうが優れていると思います。
最近見た韓国アニメ、字幕版しかなかったのですが「こんにちは」も「いらっしゃいませ」も、いろんな挨拶を何でもかんでも「アンニョハセヨー」って言ってたのは印象的でしたが、やっぱり字幕追いっぱなしになってしまうので疲れました。。
アニメに焦点を絞れば、海外のアニメは子供向けに作られている作品が大多数で英語もかなりシンプル!なので、なおさら字幕で見る方が良いです。
もっと深く正しく海外作品を楽しもうと思ったら、語学の勉強をしなきゃいかんですね。そこまでする気はまだないけど・・
それは、出来るだけオリジナルの意図をくみ取りたいから。

海外の作品を見るときには簡単に言えば上図のようなフィルタがかかってしまいます。吹き替えだったら右の矢印のコースしか取れませんが、字幕だったら一部左の点線コースをとることができるので、出来るだけ字幕版を見るように努めています。
文化・風俗・歴史・価値観の壁
これは海外作品を見るうえで当然の問題。特にリアルに即した現代劇ではこの問題は気になります。
キリスト教的な宗教観、人種問題、家庭環境、食生活などなど、ニュアンスが分かりにくいシーンなんかも結構あります。
これはもうその国に移住するくらいしないと消せない。
仕方がない部分ではありますが、視点を変えれば文化や風俗の違いを楽しめるとは言えますね。
例えば、バックトゥーザフューチャー
1955年のアメリカ文化を楽しむところも見どころの一つなのですが、100%日本人の僕にはちょっとわかりにくいシーンも。
レーガン・ケネディ・ヴァンヘイレン・デイビークロケットのアライグマの帽子とか、その辺は何とか分かったかな。。
翻訳の仕方
物語の流れに合わせて文字を読む、という忙しい仕事を視聴者に要求しなければならないので、字幕はできるだけ簡潔にかつ分かりやすい日本語で表記する必要があります。
そのため、原文と比べて訳文が省略され過ぎていたり、翻訳者の訳し方次第で意味や意図が正しく届かなかったりしてしまいます。
簡単な英語ならば、中学レベルの英語力しかない僕でも「あれ?この字幕ちょっと変じゃね?」と気づくことができるんですが、ちょっとでも難しい英語になると分かんないです。となると、英語が聞き取れなかった部分でもミスリードされている可能性があるということ。
吹き替え版だった場合、原文が全く分からないので、すべてのセリフでミスリードされてしまう可能性がありますし、英語のニュアンスも読み取ることができません。
この翻訳問題について、「グッドウィルハンティング/旅立ち」というウルトラ面白いヒューマンドラマムービーを例にとってみましょう。
心に傷を負った天才青年は、孤独なとある初老のおじさん先生のカウンセリングを受けることになります。
似た境遇の二人はカウンセリングを通じて互いの心の壁を越えて打ち解けあい、患者と先生という枠を超えた強い心の絆で結ばれていきます。
そしてついにトラウマを克服した青年は、最後のカウンセリングの日を迎えます。青年にもうカウンセリングは必要ありません。もう先生ともお別れ。先生だってさみしい。
そして、最後のカウンセリングが終わった時、別れ際に先生は青年にこう言います
Good luck, son
(字幕:幸運を)
おいおいちょっと待て!「幸運を」ってなんだ?ずいぶんドライだな!!
ここは物語最高のクライマックス!この映画最大の見どころといってもいいシーン!
なのに二人の関係を象徴する "son" を訳していないってどういうことだ????
この"son"があるのとないのとで作品に対する印象がガラッと変わってしまうように、翻訳はミスリードの危険性をはらんでいるんです。
さすがにこれくらいは聞き取れるやろ!という意味であえて訳さなかったとか、いやまさか・・・
言葉のニュアンス
言語が違えばニュアンスも違う。だけど、原作の言語で見ればそのニュアンスを掴むことができます。英語では自然なんだけど、いざ日本語にしようとするとちょっと変になってしまう、なんてことも結構ありますよね?
例えば、「あなた」は英語ではyouしかないけど、日本語は君、お前、貴様、お主、お宅、汝などなどいっぱいあります。
一方「見る」は、英語ではsee, look, watchとニュアンスの違う単語が3つもあります。
また、イギリス訛り・オーストラリア訛り・スペイン訛り・日本人訛りなど、喋り方によっても登場人物に対する深みが増してきますよね?
まとめ
フランス語や韓国語みたいにちんぷんかんぷんな言語ならば、字幕を追う煩雑さのない吹き替えの方が優れていると思いますが、少しはニュアンスの分かる英語ならば字幕版のほうが優れていると思います。
最近見た韓国アニメ、字幕版しかなかったのですが「こんにちは」も「いらっしゃいませ」も、いろんな挨拶を何でもかんでも「アンニョハセヨー」って言ってたのは印象的でしたが、やっぱり字幕追いっぱなしになってしまうので疲れました。。
アニメに焦点を絞れば、海外のアニメは子供向けに作られている作品が大多数で英語もかなりシンプル!なので、なおさら字幕で見る方が良いです。
もっと深く正しく海外作品を楽しもうと思ったら、語学の勉強をしなきゃいかんですね。そこまでする気はまだないけど・・
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