06-06
2015
アニメ再発掘 第8話「ユンカース・カム・ヒア」
大量の過去作品の中に埋もれてしまった傑作・秀作・良作アニメをもう一度掘り起し、再評価しようとする自己満足企画!
ご無沙汰してしまいましたが、不定期企画の第8弾です!
今回はユンカース・カム・ヒアです!

公開時期:1995年(劇場アニメ)
ジャンル:ファンタジー/少女の心の成長/リアリティ重視の作風
いやー!こんなに素晴らしい作品があるなんて、つい最近まで知りませんでした!苦労して見た甲斐がありました!
主人公のひろみの微妙で繊細な心の動きがビシビシ伝わってきて、作品世界にのめりこんでしまいました!
最後10分くらい泣きっぱなしだったよ・・・!
プロローグ
主人公の野沢ひろみは小学6年生で野沢家の一人娘。
彼女の愛犬ユンカースは突然人の言葉を話せるようになったけれど、それはひろみとユンカースだけの秘密。
両親は共働きで家を空けることが多いけど、そんなのへっちゃら!
ユンカースやひろみの家に下宿している圭介らとともに、毎日を楽しく過ごしていましたが、突然母親からこんな質問が投げかけられます。
「もし仮に、パパとママが別れたら、ひろみはどうする・・・?」
作品概要
高畑勲・原恵一・片渕須直のような、写実的・リアリティ重視なアニメーションです(監督さんは佐藤順一ですが)
アニメ的な派手さ・可愛らしさ・カッコよさ、というものは一切ありませんし、話の起伏も少ないので、退屈に感じるかもしれませんが、ストーリーも演出もリアリティたっぷりに仕上がっています。(いや、お手伝いの文江さんだけはアニメっぽい誇張がちょっと入ってたけど、それがまあ面白かったけどねw)
作画も、人の自然な動きや仕草を一つ一つ丁寧に描いていて、一見地味だけども見ていてとても気持ちが良かったですね!
そして、なによりこの作品の見どころはひろみの心の動きです!
父親も母親も仕事に追われ、家にはほとんど帰ってこない。そんな両親を理解し、とても聞き分けのいい「良い子」なのですが、どこかで自分の気持ちを抑え込んでしまっています。
寂しかったり悲しかったり辛かったりしても、決してそれを表に出すことはありません。
寂しい・悲しい・嫌だ。だけど我慢しなきゃ、そういうもんなんだ。
そんな彼女の揺れ動く気持ちが琴線に触れました(´;ω;`)
ユンカースは本当にしゃべるのか?
ここからネタバレ込のちょっとした考察に入ります。まだ見てない人は見ない方がいいです!
ユンカースがしゃべっていたこと、ユンカースが3つの奇跡を起こせること、これが現実だったのかどうかは明示されていませんでした。
現実だったのか?ひとみの妄想だったのか?
僕はひとみの妄想が作り出した現実だったのではないか、と思います。
(ただ、どこまでが妄想でどこからが現実かはハッキリしませんが)
ひろみは自分の素直な気持ち、こうしたい、こうありたい、という気持ちをずーっと我慢してきました。
そんな抑圧された気持ちを打ち明けられる相手は、犬のユンカースだけ。
ユンカースに自分の気持ちを聞いてもらっているうちに、ユンカースに気持ちを代弁してもらったり励ましてもらったりするようになったのではないでしょうか?
ただ、緑のおばさんがユンカースがしゃべることに気が付いているシーンがあるので、ひろみの抑え込まれた気持ちが強すぎて、本当にしゃべるようになったのかもしれません。
ユンカースの起こす3つの奇跡は、ひろみ自身が自分に許したワガママだったのではないでしょうか?
普段のユンカースは自分が奇跡を起こせることを知りませんが、突然スイッチが入って「僕は3つの奇跡を起こせる」とひろみに語りかけてきます。
このことから、ひろみの気持ちのはけ口、代弁者としての「ユンカース」と、ひろみのワガママを手助けする「ユンカース」が居ると推測できます。
洋子と圭介が急に仲が悪くなったり、両親とひろみが同じ夢を見たりと、本当に奇跡が起こってるんで、ひろみの独りよがりな妄想として片づけることができませんよね?
最後に、ひろみが気持ちを押さえつけることを止めてからは、ユンカースはしゃべらなくなってしまいます。
もうユンカースがひろみの気持ちを代弁してあげる必要ないですからね。
再放送もネット配信もレンタルも殆どされていない、「幻の作品」状態になっているので視聴するのが非常に大変な作品になってしまっていますが、アニメファンならぜひ一度見て欲しい素晴らしい作品になっています!
ほんと、アニメって・・・素晴らしい・・・!(ユンカースっぽく)
ご無沙汰してしまいましたが、不定期企画の第8弾です!
今回はユンカース・カム・ヒアです!

公開時期:1995年(劇場アニメ)
ジャンル:ファンタジー/少女の心の成長/リアリティ重視の作風
いやー!こんなに素晴らしい作品があるなんて、つい最近まで知りませんでした!苦労して見た甲斐がありました!
主人公のひろみの微妙で繊細な心の動きがビシビシ伝わってきて、作品世界にのめりこんでしまいました!
最後10分くらい泣きっぱなしだったよ・・・!
プロローグ
主人公の野沢ひろみは小学6年生で野沢家の一人娘。
彼女の愛犬ユンカースは突然人の言葉を話せるようになったけれど、それはひろみとユンカースだけの秘密。
両親は共働きで家を空けることが多いけど、そんなのへっちゃら!
ユンカースやひろみの家に下宿している圭介らとともに、毎日を楽しく過ごしていましたが、突然母親からこんな質問が投げかけられます。
「もし仮に、パパとママが別れたら、ひろみはどうする・・・?」
作品概要
高畑勲・原恵一・片渕須直のような、写実的・リアリティ重視なアニメーションです(監督さんは佐藤順一ですが)
アニメ的な派手さ・可愛らしさ・カッコよさ、というものは一切ありませんし、話の起伏も少ないので、退屈に感じるかもしれませんが、ストーリーも演出もリアリティたっぷりに仕上がっています。(いや、お手伝いの文江さんだけはアニメっぽい誇張がちょっと入ってたけど、それがまあ面白かったけどねw)
作画も、人の自然な動きや仕草を一つ一つ丁寧に描いていて、一見地味だけども見ていてとても気持ちが良かったですね!
そして、なによりこの作品の見どころはひろみの心の動きです!
父親も母親も仕事に追われ、家にはほとんど帰ってこない。そんな両親を理解し、とても聞き分けのいい「良い子」なのですが、どこかで自分の気持ちを抑え込んでしまっています。
寂しかったり悲しかったり辛かったりしても、決してそれを表に出すことはありません。
寂しい・悲しい・嫌だ。だけど我慢しなきゃ、そういうもんなんだ。
そんな彼女の揺れ動く気持ちが琴線に触れました(´;ω;`)
ユンカースは本当にしゃべるのか?
ここからネタバレ込のちょっとした考察に入ります。まだ見てない人は見ない方がいいです!
ユンカースがしゃべっていたこと、ユンカースが3つの奇跡を起こせること、これが現実だったのかどうかは明示されていませんでした。
現実だったのか?ひとみの妄想だったのか?
僕はひとみの妄想が作り出した現実だったのではないか、と思います。
(ただ、どこまでが妄想でどこからが現実かはハッキリしませんが)
ひろみは自分の素直な気持ち、こうしたい、こうありたい、という気持ちをずーっと我慢してきました。
そんな抑圧された気持ちを打ち明けられる相手は、犬のユンカースだけ。
ユンカースに自分の気持ちを聞いてもらっているうちに、ユンカースに気持ちを代弁してもらったり励ましてもらったりするようになったのではないでしょうか?
ただ、緑のおばさんがユンカースがしゃべることに気が付いているシーンがあるので、ひろみの抑え込まれた気持ちが強すぎて、本当にしゃべるようになったのかもしれません。
ユンカースの起こす3つの奇跡は、ひろみ自身が自分に許したワガママだったのではないでしょうか?
普段のユンカースは自分が奇跡を起こせることを知りませんが、突然スイッチが入って「僕は3つの奇跡を起こせる」とひろみに語りかけてきます。
このことから、ひろみの気持ちのはけ口、代弁者としての「ユンカース」と、ひろみのワガママを手助けする「ユンカース」が居ると推測できます。
洋子と圭介が急に仲が悪くなったり、両親とひろみが同じ夢を見たりと、本当に奇跡が起こってるんで、ひろみの独りよがりな妄想として片づけることができませんよね?
最後に、ひろみが気持ちを押さえつけることを止めてからは、ユンカースはしゃべらなくなってしまいます。
もうユンカースがひろみの気持ちを代弁してあげる必要ないですからね。
再放送もネット配信もレンタルも殆どされていない、「幻の作品」状態になっているので視聴するのが非常に大変な作品になってしまっていますが、アニメファンならぜひ一度見て欲しい素晴らしい作品になっています!
ほんと、アニメって・・・素晴らしい・・・!(ユンカースっぽく)
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COMMENT
ほねみんいたんだねえ(っ´ω`c)ノ
キッズちゃんもユンカース・カム・ヒア見ようねえ(*´ω`*)