ほねっこアニメ部屋

俺たちは腐っているんじゃない、発酵しているんだ

01-31

2015

アフレコとプレスコ/松尾衡監督の日常芝居

今回は頑張ってアニメの音、特にセリフにスポットを当てます。

アニメの音の収録方法には大きく分けて、映像→音の順番で制作するアフレコと、音→映像の順番で制作するプレスコの2種類があります。
このアフレコとプレスコの制作方法の違いで、セリフ回しや掛け合いの「間」に微妙な違いをもたらしているのではないでしょうか。プレスコは、映画的・演劇的で、アフレコは(日本のアニメーションではアフレコが圧倒的に多いため)アニメ的、漫画的のような気がします。ちなみに、海外ではプレスコが主流です。

アフレコの場合、タイミングやセリフの間は、演出・監督が中心となって方針を決め、作画陣がそれを形にします。
そこに音響・声優が介在する余地はほとんどありません。
また、作画工程に制作の負荷がかかっているアニメ制作において、映像に音を合わせるアフレコの方が、音に映像を合わせるプレスコよりもローコストで制作できるそうです。
常に時間とお金に追われているテレビアニメでは、アフレコが主流になるのは自然なことなのでしょう。

プレスコの場合、タイミングやセリフの間は、演出・監督が中心となって方針を決め、音響・声優が収録した音を参考に、作画陣が形にします。アフレコとの違いは音響・声優がタイミングや間に関わっている点です。
映像なしにセリフの収録を行うため、声優には高い演技力が求められます。また、映像がないため、自分が主人公そのものになって演ずる、という意識が、アフレコよりも強く出るのかもしれません。
その結果、プレスコ作品には演劇的な印象を受けるのかもしれません。 

とまあ、色々と書きましたが、実際にプレスコ作品を見た方が早いと思うので、プレスコを使うことで有名な松尾衡監督作品を紹介します。
松尾監督作品は、掛け合いの間が非常に短く(時にはキャラ同士のセリフが被ります)、どんどん畳み掛けてくるような感じで、キャラクターの自然な会話を少し離れた場所から眺めているような錯覚にさせてくれるような印象がありました。特に日常芝居のシーンは素晴らしです。

RED GARDEN
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有り得ないほどの日常芝居へのこだわりが目を引きますが、主人公4人の会話劇もすごく自然でしたよねー!
クレア家での突然の夕食パーティーのシーンは素晴らしかったなぁ。でも突然歌わないでください。

紅 kurenai
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全編にわたって、真九郎と紫と周りの人たちの軽妙な掛け合いが心地よい作品でしたが・・・
特にヘンテコリンなアパートの住民たちがミュージカルの練習に興じる6話は神がかってた!!圧巻です!!

夏雪ランデブー
中村悠一&大原さやか両名の朗読劇のような作風は、当時の放送ラインナップの中でも一際異彩を放っていましたネ

夜桜四重奏
りょーちもバージョンの方しか見たことないのですが・・・でも、キャラクターが多いので松尾監督の演出が生きるでしょう!小気味よい会話劇が繰り広げられているはず?

革命機ヴァルブレイヴ
「学園生活ごっこ」をしているような違和感があって、作品世界に入り込むことができませんでしたが・・・
ひょっとしたら、シリアスなSFロボットの作風と松尾監督の得意とする日常芝居の演出がうまくかみ合わなかったのだろうか・・・

おまけ
吉浦監督作品
アフレコ作品ですが、吉浦康裕監督作品も、監督のバックボーンが演劇にあることからなのか、セリフの間が短い畳み掛けるような芝居が特徴的です。
特に、「イブの時間」や「アルモニ」では顕著だったかな?

gdgd妖精s
演じる声優のアドリブが楽しかった本作。これもプレスコで、声優の演技にCGでいい加減なシンプルな絵を付けています。
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