02-28
2014
アニメ大国日本では、税金でアニメを作っている
アニメ大国ニッポンでは、日本で独自の進化を遂げたアニメ文化を守るべく、アニメ制作にも税金が使われています。知ってました?
文化庁主導のもと、2010年からスタートしたアニメミライプロジェクト
(初年度はProject Aという名称でした)
新人アニメーターの育成を目的に、毎年30分弱のOVA4作品が制作されています。
人・カネ・時間をかけて作られた作品はどれも見ごたえ十分。
2013年度の作品公開が間近に控えており、とても楽しみです
・文化庁のメディア芸術振興策
文化庁では、アニメのほかにもメディア芸術の振興活動をしております
※メディア芸術とは?
演劇・絵画・伝統芸能などの、これまで「芸術」と認められてきたジャンル以外のもの全てをひっくるめた総称で、
CGアート・映画・アニメ・マンガ・ゲームなどが該当します。
戦後、日本国内で独自の発展を遂げ、国内外に広く認知されているジャンルであり、政府も注力している分野でもあります。

↑メディア芸術関連の予算推移
2010年に大幅な予算拡張がされてから、減少傾向が続いています。
どうやら、「文化芸術の海外発信力の強化」とやらにお金が流れているようです。
それでは、この中からアニメに関する予算項目をピックアップしていきます。
・メディア芸術祭関連
1997年にスタートして今年で17年目。
毎年、日本国内外の作品から、アート・マンガ・アニメ・エンターテイメントの4つの部門で、その年の優秀作品を表彰するとともに、メディア芸術の情報発信を行っています。
僕も2年前の展示会に行ってきましたが、凄くワクワクした思い出があります。
また、アニメ部門で表彰された作品はどれも粒ぞろい。アニメ視聴の助けになること間違いなしです。
・メディア芸術デジタルアーカイブ/メディア芸術情報拠点
字面の通り、メディア芸術作品の保存と情報発信のための予算。
予算が通過した時には、「国立マンガ喫茶だ!」という批判も出てきましたが、
膨大に生み出されるコンテンツをアーカイブ化するのは有意義なことだと思いますけどね
ところでこれって、国会図書館の資料収集活動と被ることはないのでしょうか?
・アニメーション映画製作支援
「文化芸術振興費補助金」という名称で、映画やアニメの制作に対して補助金が支給されます。
最近、会計検査院に「拠出先から収入の一部が返金されるはずなのに、それが全然ないぞ!」と、お叱りを受けた補助金でもあります。
アニメのうち、補助金が支払われた最近の作品は
「おおかみこどもの雨と雪」「サカサマのパテマ」「ねらわれた学園」「伏・鉄砲娘の捕物帳」
などで、なかなかいいチョイスしてます。
これからも、意欲的な作品を資金面からバックアップし続けてゆくためにも透明化を図ってほしいものです
ところで、「センコロール2」も補助金貰ってたみたいですが、制作の方はどうなってるんでしょう・・・・
・若手アニメーター等人材育成事業
冒頭でも紹介した、アニメミライプロジェクトです
過酷な労働条件や分業化によって新人アニメーターが技術を身につける機会が失われている
(動画部門のアウトソーシングが常態化し、動画経験を経ずに原画になるアニメーターが多い)
との危機感からスタートしたプロジェクト。実際に作品を制作し、OJT形式での技術伝承を図ります
審査を通過した制作会社4社が、プロジェクトの趣旨に則った制作手法で、30分弱のOVA作品を制作
出来上がった作品の著作権は制作会社に帰属し、商品展開も可能になる仕組みで、
人材育成という目的う達成のため、「指導する側は、制作期間中は他作品との掛け持ちが出来ない」などの制約があります
アニメ関係者はおおむね好意的に受け止めている様子で、
実際にここで学んだアニメーターが現場で活躍しているとの声も。
効果が見えにくいですが、ブランドイメージが付いてきた感触もあるので、是非とも続けてもらいたいです。
・クールジャパンとの違い
これらの文化庁の活動は、巷で話題の「クールジャパン」とはちょっと性質が違います。
一言で言えば、メディア芸術振興は「芸術活動」の支援であり、クールジャパンは「海外事業展開」の支援であるということ。
メディア芸術振興は、コンテンツを「メディア芸術」と捉え、制作現場に対する支援を行っていますが、
クールジャパンは、コンテンツを「戦略商品」と捉え、海外展開を練っています
クールジャパン関連予算は大別して、343億円の個別予算と500億円の官民ファンド設立費用という2つがあります。
総額は843億円で文化庁メディア芸術関連予算のなんと約42倍!
[PDF]平成24年度補正予算(クールジャパン関連予算)
非難轟々だった「クールジャパン推進会議」を始め、これまでの議論の内容を鑑みると、
ビジネス的な側面・文化振興的な側面・「日本文化すげえ!」なナショナリズム的側面がごちゃ混ぜになってしまい、目的が見えにくくなってしまっている印象。
いったいあんたたち何がしたいのさ!
特に500億円の官民ファンドは不明瞭で、何を目的にしてるのか?出資先をどう決めるのか?よく分かりません。
きちんと目的を明確にし、その効果を検証する仕組みを整備・運用することでただのバラマキにならないようにして欲しいです。
ぶっちゃけ、アニメに対する出資を募る方法としては、イブの時間・リトルウィッチアカデミア・マイマイ新子の成功を見ると
クラウドファンディングが一番効果的に思えてしまいますねwww
・2013年までのアニメミライおススメ作品
最後にアニメミライ作品のおすすめ作品をご紹介します。
リトルウィッチアカデミア
躍動的なキャラクターの動きに引き込まれること間違いなし!絵が滑らかに動く。これぞアニメーション!
クラウドファンディングで集めた625,000ドルを元手に今年にも続編製作とのことなので、非常に楽しみです!

デス・ピリヤード
突如見知らぬバーに飛ばされた若者と老人。
バーテンダーは彼らに命をかけたゲームをするようけしかけますが・・・
作品世界が醸し出す独特の緊張感、たまりません!

万能野菜ニンニンマン
野菜を擬人化したキャラクターが、目を飛び出させたり、大きくジャンプしたりと、
生き生きとコミカルに動き回ります。
ぬるぬる動く大げさな誇張表現もとても魅力的です。

文化庁主導のもと、2010年からスタートしたアニメミライプロジェクト
(初年度はProject Aという名称でした)
新人アニメーターの育成を目的に、毎年30分弱のOVA4作品が制作されています。
人・カネ・時間をかけて作られた作品はどれも見ごたえ十分。
2013年度の作品公開が間近に控えており、とても楽しみです
・文化庁のメディア芸術振興策
文化庁では、アニメのほかにもメディア芸術の振興活動をしております
※メディア芸術とは?
演劇・絵画・伝統芸能などの、これまで「芸術」と認められてきたジャンル以外のもの全てをひっくるめた総称で、
CGアート・映画・アニメ・マンガ・ゲームなどが該当します。
戦後、日本国内で独自の発展を遂げ、国内外に広く認知されているジャンルであり、政府も注力している分野でもあります。

↑メディア芸術関連の予算推移
2010年に大幅な予算拡張がされてから、減少傾向が続いています。
どうやら、「文化芸術の海外発信力の強化」とやらにお金が流れているようです。
それでは、この中からアニメに関する予算項目をピックアップしていきます。
・メディア芸術祭関連
1997年にスタートして今年で17年目。
毎年、日本国内外の作品から、アート・マンガ・アニメ・エンターテイメントの4つの部門で、その年の優秀作品を表彰するとともに、メディア芸術の情報発信を行っています。
僕も2年前の展示会に行ってきましたが、凄くワクワクした思い出があります。
また、アニメ部門で表彰された作品はどれも粒ぞろい。アニメ視聴の助けになること間違いなしです。
・メディア芸術デジタルアーカイブ/メディア芸術情報拠点
字面の通り、メディア芸術作品の保存と情報発信のための予算。
予算が通過した時には、「国立マンガ喫茶だ!」という批判も出てきましたが、
膨大に生み出されるコンテンツをアーカイブ化するのは有意義なことだと思いますけどね
ところでこれって、国会図書館の資料収集活動と被ることはないのでしょうか?
・アニメーション映画製作支援
「文化芸術振興費補助金」という名称で、映画やアニメの制作に対して補助金が支給されます。
最近、会計検査院に「拠出先から収入の一部が返金されるはずなのに、それが全然ないぞ!」と、お叱りを受けた補助金でもあります。
アニメのうち、補助金が支払われた最近の作品は
「おおかみこどもの雨と雪」「サカサマのパテマ」「ねらわれた学園」「伏・鉄砲娘の捕物帳」
などで、なかなかいいチョイスしてます。
これからも、意欲的な作品を資金面からバックアップし続けてゆくためにも透明化を図ってほしいものです
ところで、「センコロール2」も補助金貰ってたみたいですが、制作の方はどうなってるんでしょう・・・・
・若手アニメーター等人材育成事業
冒頭でも紹介した、アニメミライプロジェクトです
過酷な労働条件や分業化によって新人アニメーターが技術を身につける機会が失われている
(動画部門のアウトソーシングが常態化し、動画経験を経ずに原画になるアニメーターが多い)
との危機感からスタートしたプロジェクト。実際に作品を制作し、OJT形式での技術伝承を図ります
審査を通過した制作会社4社が、プロジェクトの趣旨に則った制作手法で、30分弱のOVA作品を制作
出来上がった作品の著作権は制作会社に帰属し、商品展開も可能になる仕組みで、
人材育成という目的う達成のため、「指導する側は、制作期間中は他作品との掛け持ちが出来ない」などの制約があります
アニメ関係者はおおむね好意的に受け止めている様子で、
実際にここで学んだアニメーターが現場で活躍しているとの声も。
効果が見えにくいですが、ブランドイメージが付いてきた感触もあるので、是非とも続けてもらいたいです。
・クールジャパンとの違い
これらの文化庁の活動は、巷で話題の「クールジャパン」とはちょっと性質が違います。
一言で言えば、メディア芸術振興は「芸術活動」の支援であり、クールジャパンは「海外事業展開」の支援であるということ。
メディア芸術振興は、コンテンツを「メディア芸術」と捉え、制作現場に対する支援を行っていますが、
クールジャパンは、コンテンツを「戦略商品」と捉え、海外展開を練っています
クールジャパン関連予算は大別して、343億円の個別予算と500億円の官民ファンド設立費用という2つがあります。
総額は843億円で文化庁メディア芸術関連予算のなんと約42倍!
[PDF]平成24年度補正予算(クールジャパン関連予算)
非難轟々だった「クールジャパン推進会議」を始め、これまでの議論の内容を鑑みると、
ビジネス的な側面・文化振興的な側面・「日本文化すげえ!」なナショナリズム的側面がごちゃ混ぜになってしまい、目的が見えにくくなってしまっている印象。
いったいあんたたち何がしたいのさ!
特に500億円の官民ファンドは不明瞭で、何を目的にしてるのか?出資先をどう決めるのか?よく分かりません。
きちんと目的を明確にし、その効果を検証する仕組みを整備・運用することでただのバラマキにならないようにして欲しいです。
ぶっちゃけ、アニメに対する出資を募る方法としては、イブの時間・リトルウィッチアカデミア・マイマイ新子の成功を見ると
クラウドファンディングが一番効果的に思えてしまいますねwww
・2013年までのアニメミライおススメ作品
最後にアニメミライ作品のおすすめ作品をご紹介します。
リトルウィッチアカデミア
躍動的なキャラクターの動きに引き込まれること間違いなし!絵が滑らかに動く。これぞアニメーション!
クラウドファンディングで集めた625,000ドルを元手に今年にも続編製作とのことなので、非常に楽しみです!

デス・ピリヤード
突如見知らぬバーに飛ばされた若者と老人。
バーテンダーは彼らに命をかけたゲームをするようけしかけますが・・・
作品世界が醸し出す独特の緊張感、たまりません!

万能野菜ニンニンマン
野菜を擬人化したキャラクターが、目を飛び出させたり、大きくジャンプしたりと、
生き生きとコミカルに動き回ります。
ぬるぬる動く大げさな誇張表現もとても魅力的です。

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