ほねっこアニメ部屋

俺たちは腐っているんじゃない、発酵しているんだ

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07-27

2013

東映アニメーションのIR情報を読む!

前回IGポートを分析して、アニメ会社特有の会計処理が垣間見えて面白かったので、
今回は、東映アニメーションのIR情報を読み解いていきます!
最初に断わっておきますが、ちょっと専門的な内容になりますのでご了承ください!

有価証券報告書
http://corp.toei-anim.co.jp/ir/75%E6%9C%9F%E6%9C%89%E4%BE%A1%E8%A8%BC%E5%88%B8%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%28PDF%29.pdf
決算資料
http://corp.toei-anim.co.jp/ir/201303_4Q_presen.pdf

◆東映アニメーションとは?
1948年会社設立以来、業界の第一線で数多くのアニメを制作。
おもに全日帯のキッズアニメや劇場版アニメを多く制作しています。
また、現在第一線で活躍するアニメーター・クリエイターの中には東映アニメ出身の人が多く、
日本のアニメ文化の発展に大きく寄与しています。

東映の連結子会社、テレビ朝日の持分法適用会社。JASDAQに上場。3月決算会社。
2013年7月26日現在の株価は2,448円、売買単位は100株なので購入には244,800円必要。
また、株主優待でキャラクタークオカードなるものが貰えるらしい!!

主要株主(議決権割合):
東映グループ(47.8%)、テレビ朝日(15.3%)、フジメディアホールディングス(10.1%)など。また、上記3社の役員が東映アニメーションの役員も兼任しています。

主な作品:
美少女戦士セーラームーン、プリキュア!、ワンピース などなど。
説明不要ですよねw
テレビアニメ200タイトル、劇場アニメ214タイトル、総コンテンツ数11,100本を保有しているらしいです。

◆会社業績
ぶっちゃけここの会社、プリキュアとワンピースで儲けています。
全ての事業でプリキュアとワンピースの文字が踊り、これらのコンテンツの好不調によって業績が上下するようです。
平成25年3月期は劇場版ワンピースと劇場版ドラゴンボールの大ヒットと、スマイルプリキュアの安定的な人気で、増収増益だったようですが、今期はその反動で減収減益を見込んでいます。

◆事業内容
報告セグメントによると以下の4事業に分かれます。

映像製作・販売事業(アニメの企画・製作、パッケージソフト等各種メディアでの販売)
版権事業(キャラクターの商品化許諾)
商品販売事業(キャラクター商品等の販売)
その他事業(イベント事業・不動産賃貸など)

有価証券報告書13P従業員の状況、76Pのセグメント情報を見ると、
映像製作・販売事業が従業員数では圧倒的に大きいのですが、売上高は版権事業をわずかに上回る程度。版権事業がいかに効率的に儲けているのかがよく分かります。

また、版権事業の営業利益率がめちゃめちゃ良いです。(40.5%)
やはり、版権事業は追加コストを発生させずに安定した収入を実現させるドル箱事業なんでしょう。映像製作事業で魅力的なキャラクターコンテンツを作り出し、版権事業でガッツリ儲けることが至上命題なんでしょうね。
いかにキラーコンテンツを作り出すか?どれだけ人気コンテンツを保有しているか?
これが会社の業績を大きく左右します。
東映が得意とするキッズアニメは、長編シリーズが多いこともあって息の長いコンテンツが多いです。
(深夜アニメの場合、コンテンツが売れるのは放映後1年くらいまでが一般的)

◆他に気になったところ

①有価証券報告書66P 民法上の組合に対する出資金122,734千円
製作委員会に対する出資額総額としては小さすぎるので、直ちに費用化できないプロジェクトに対する出資(投資期間が2年以上に及ぶもの、企画・制作が中断している案件など)ではないでしょうか?
ここ以外に、製作委員会に対する出資金額(アニメ製作に対する出資額)を臭わす記載がなかったので、製作委員会に対する出資額は、版権事業の売上原価として処理されているのでは?版権事業に関する売上原価・営業費用(約65億円)のうち、製作委員会に対する出資額がかなりの割合を占めていると推察されます。
IGポートの場合、「映像マスター」として固定資産計上されていたのでわかりやすかったのですが。。

②有価証券報告書76P 主要な顧客に対する売上。バンダイグループ5,185,313千円
キャラクターライセンスをバンダイに売りつけ、バンダイが商品化しているようです。
スマイルプリキュアはマーベラスAQL、ワンピースはポニーキャニオンが販売しているので、バンダイに対する版権事業・商品販売事業の売上は、主にキャラクターグッズ関連じゃないでしょうか?

③有価証券報告書78P 関連当事者情報
親会社の東映とは、結構不利な取引をしているようです。
テレビ放映権には3%、ビデオ化権には20%の手数料を差っ引かれています。
放映権とか、放送局が懇意な取引先なんだから、右から左に流してるだけじゃないの?
プレゼンテーション1


④決算資料7p 海外売上
最近クールジャパンという言葉をよく耳にしますが、売上全体の5%程度にとどまっています。日本向けの作品を制作して、ついでに海外で儲けるといった典型的な内需企業。
キャプテンハーロック、ガイキングといった海外向け劇場作品を制作していますが、確実に売れる保証はありません。版権事業もアジア地域のワンピースに頼りっきり。配信事業もhuluやDAISUKIなどで拡大していますが、そもそも配信事業自体が儲かるとは考えにくいです。

深夜アニメ厨のわたくしなので、東映のアニメを見る機会があまりないのですが、
東映アニメさんには引き続き、日本のアニメ界を引っ張って行ってもらいたいです(´・ェ・`)

IGポートの有価証券報告書が開示される8月下旬には、東映アニメとIGポートを比較してみるのも面白いかも!
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