ほねっこアニメ部屋

俺たちは腐っているんじゃない、発酵しているんだ

11-23

2016

ここが凄い!この世界の片隅に

この世界の片隅にが公開されて2週間
各方面で絶賛の嵐、劇場も連日満員と大好評なのですが、
この映画、アニメだとか映画だとかのジャンルの枠を超えて、
人生最高の作品です!ナンバーワンです!断言できます!

作品自体の素晴らしさは無論、とにかく色々と凄いんです
批評は少なめに、その凄さの一部を斜めの視点も交えつつ列挙していきたいと思います
(若干のネタバレありです。ご注意ください。)

作品の出来が凄い!
冗談抜きに、観終わったあとあまりの衝撃と感動で足は震え涙はボロボロ。抜け殻の様になってました。
本当にすごい経験でした。こんなの初めてだよぅ・・・

別に派手さもカッコ良さもないんです。
主人公のすずさんの視点で、当時の日常生活が淡々と丁寧に綴られているだけなんです。
ごく普通の人たちのお話だから、今の自分に重ねることができる。
だからこそ、それが失われる恐ろしさと悲しさ、それでも生きていこうとする健気さと切なさが雪崩のように押し寄せてきて、涙ボロボロ

慎ましいながらも楽しい日常に、戦争が徐々に入り込んでゆき、戦争が日常になっていく・・・・
それでも、すずさんもその周りの人たちは、これまで通り生きていく。
ただ、生きている。生活している。それだけなのにとても愛おしくて切なくて・・・
その強さに涙が止まらないし、救われもします。。

何を語ろうとも言葉足らずになってしまう・・・
とにかく、観てください。観ればその凄さが分かります。

徹底的な取材が凄い!
作品世界にぐいぐい引き込まれてしまう要因の一つが、徹底的な取材!
その徹底ぶりに監督の並々ならぬ執念を感じます・・・!
そのほんの一部を紹介しましょう。

・中島本町を再現!
今は平和記念公園となっている区画は、原爆投下前は中島本町と呼ばれる繁華街でした。
資料を漁るだけでは飽き足らず、当時そこに住んでいた人にも取材して、どういう人がどういうお店で暮らしていたのかも徹底的に調べます。

床屋さん。実在しました。建物のつくりも本物そのもの。しかも床屋夫婦も実在します。
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映画「この世界の片隅に」 こめられた思い

大津屋商店さん。実在しました。建物のつくりも本物そのもの。しかも店主夫婦も実在します。

中島本町の様子を、そこにいた人までも再現してます!
わずか数分のシーンなのに、画面の隅々まで見逃すことができません。。

海苔干しを再現!
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広島市江波地区。戦前は海苔の養殖が盛んでした。
この海苔の干し方、最初は原作通り6段で書いていたそうですが、当時を知るおばあちゃん(おじいちゃんだったかな?)に指摘されて7段に修正したそうです。映画では7段になっています。

空襲警報が鳴った日時を再現!
何月何日何時ごろに空襲警報が鳴って、どういう被害があったのか、を調べ尽くしています!
作中では夜中だったり早朝だったり、いろんな時間に空襲警報が鳴っていますが、
当時の呉では本当にこの時間に空襲警報が鳴っています

当時の天気まで再現!
当時の気象情報の資料を探り当て、それを作品に反映させています。
作中ではある日は晴れていて、ある日は雨が降っていたりしていますが、
当時の呉は本当にこの天気だったんです。

艦船の入港時期まで再現!
当時の海軍の資料を探し出し、いつどんな艦船が呉に入港していたのか調べています。
作中では、大和・武蔵・青葉・利根といった艦船が出てきますが、
当時の呉では本当にこの日にこれらの艦船が入港していました

インディーズ魂が凄い!
片渕監督自身が「この漫画の映画を作りたい!」という思いから制作がスタート
→なかなか協力者・出資者が現れず、監督自ら身銭を切りながら細々と制作を続ける
→ついに行き詰まりそうになり、クラウドファンディングを呼びかける
→3,374名から39,121,920円集める(国内映画の過去最高額)
→この反響を受けて出資企業が現れ、製作委員会が組織される
→製作委員会にはお馴染みの大手企業なし(大手広告代理店・テレビ局・映画最王手・大手出版社など)
→主演にはテレビ業界から干されている「のん」をあえて起用
→規模の小ささや「のん」を起用したことで、テレビでは全く露出せず
→十分な製作費・配給体制は敷けず、独立系の劇場を中心に63館のみの公開(メジャータイトルは300館を超える)
→公開するやいなや、素人から玄人まで手放しで大絶賛
→ツイッター等のSNSの口コミで評判が広まる
→見に来る客層が広がり、全国各地の劇場で連日満員
製作・監督・主演・公開規模など、あらゆる逆境を草の根運動で跳ね返して大ヒット

興行収入が凄い!
映画ランキング : 2016年11月21日発表(毎週火曜更新)
のん主演、片渕須直監督『この世界の片隅に』が動員数10万人・興行収入1億6,000万円を突破 全国での上映がさらに拡大へ

わずか60館強の公開にも関わらず、公開第1週・第2週ともに週末興行収入ランキング10位にランクイン
他の作品が軒並み200~300館であったり、第1週だけのランクインだったりしているなかで、この健闘は本当に凄い
テアトル新宿では過去10年の動員数の新記録を達成したそうです

普通の映画は公開第1週をピークに動員数も公開館数もだんだん減っていくものなのですが、
「この世界の片隅に」第2週の動員・公開館・興行収入ともに伸びています。
このまま行くと第3週の数字も伸びそうな勢いです!

マーケットにまで波及して凄い!
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製作・配給を担い、自社の劇場で興行もしている東京テアトルの株が「この世界の片隅に」の大ヒットで爆上げ
市場のハゲタカどもにもブームが波及したようです

職場で思わず勧めちゃうくらい凄い!
普段職場ではアニメの話とか絶対にしないんですけど、職場の親しい人に「この世界の片隅にってアニメなんですけどめちゃくちゃ面白いんですよ!」って勧めちゃうくらい凄い。その甲斐あって、一人見に行かせて号泣させました。

「この世界の片隅に」を絶賛するツイートしかできなくなるくらい凄い!
ここ1ヶ月くらい、ツイッターで「この世界の片隅に凄い」しか言ってないので、そろそろウザがられてるかもしれないけど、やめられないくらい凄いです。本当にいろんな人に見てもらいたいんじゃ。

放置していたブログを更新しちゃうくらい凄い!
このまま更新しないままなんだろうなー!とか思ってましたけど、
「この感動を何かで残さなきゃ!そうだ!ブログだ!」と思わせるくらい凄い!
「前前前世~♪」も「君に生きるのを手伝って欲しい!」も素晴らしかったけど、そういう気持ちにはならなかったよ・・・

自分のために作られたような作品で凄い!
これは個人的なことなのですが、この作品って本当に自分のために作られたんじゃないの?って思っちゃうくらいの作品で、非常に強い思い入れがあります。

まず、自分は日常描写を丹念に描いてドラマを紡いでいくタイプのアニメが大好きだ、ということ。
例えば、「母をたずねて三千里」なんか大好き!

次に、自分がクラウドファンディングで出資した作品であること。
自己顕示欲と承認欲求が強い人なので、わずか1万円ではあったけど、微力ながらこの作品に携われたことがとても誇らしく感じるのです。
皆さん!エンドロールで「ほねつこ」を探してください!左端にいます!

最後に、広島も呉も自分にとって特別な街であること。
自分の両親は二人とも呉出身で、先祖はずっとあのあたりの人。
幼いころから呉にも広島にも頻繁に行っていたし、
祖父・祖母は呉空襲を体験しているし、親戚には直接被爆した人もいるし、入市被爆した人もいるし、亡くなった人もいます。
祖父は、呉の海軍工廠に勤めていましたが、体が弱くて徴兵は後回し。終戦直前に徴兵されたけれども、戦地に赴くことなくそのまま終戦。まるで北條円太郎と北條周作を足して二で割ったような人なんですよねぇ。
そんな人たちから戦争の話を聞いたりしているので、「この世界の片隅に」のキャラクターが近しい人のように思えてなりません。

個人的には8月6日の呉の様子がとても印象に残っています。
というのも、自分の祖父・祖母はすずさんと同じ時代に生まれ、戦争中に呉に住んでいました。
子供の頃に聞いた、「原爆が落ちた日は、山の向こうがピカッと光り、広島から色んなものが飛んできた」という話が心に残っていて、「広島の回覧板が落ちていた」「庭木にボロボロになった引き戸が引っかかっていた」といったシーンに
心を鷲掴みにされてしまいました。。




これだけの作品を世に送り出してくれた監督スタッフ他全ての人、ありがとうございました!
これから一生心に残り続ける映画になるでしょう。本当に素晴らしい体験でした。。
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03-13

2016

アニメで振り返る携帯電話の歴史

アニメでもなんでも、キャラクター同士のコミュニケーションはドラマ性を高めるためにとっても大事
そして、そのコミュニケーションツールは時代とともにドンドン進化していっています

そんな時代の変化を、アニメーションで描かれた「携帯電話」にスポットを当てて見ていきたいと思います!

1993年/海がきこえる
海が聞こえる2海が聞こえる1
この時代のデカくて高い携帯電話が一般に普及するわけもなく、家電と公衆電話でやり取りするしかないです
昔は女の子と連絡を取ろうと思ったら直接家に電話しなきゃいけなかったんだよなー!度胸いるなー!
このカット、2人は直接面と向かって対峙してないんだけど、さもそう感じさせるような切り返しのカット割りが印象的でしたね

1996年/天空のエスカフローネ
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96年当時はポケベル最盛期。この作品ではポケベルが物語のキーとして何度も登場します。

1998年/魔法のステージファンシーララ
1998年ララの原宿デビュー
だいぶ小型になりました。徐々に一般にも普及し始めます。
ちょうどメールサービスが始まった年ですが、この携帯にはその機能はないようです。

2001年/フィギュア17 つばさ&ヒカル
2001年5月フィギュアツバサヒカル
十字型の操作ボタンが搭載!メールのほか、iモード・Ezweb・J-スカイなどのインターネットサービスも始まります
中坊時代のほねっこが初めて携帯を手にしたのもこのころです

2004年/げんしけん1期
2004年10月げんしけん
開閉式&カメラ付き携帯が一般的になった時代。「写メ」はもう死語なんだろうか・・・
この年にツーカーがKDDIに吸収合併されてなくなります。

2006年/REC
RECスライド
懐かしのスライド式携帯。通信量や端末の進化が続き、いろんな機能を備えた携帯が次々に発売されます。
この年にvodafoneからソフトバンクモバイルに変わります。

2009年/東のエデン
せれそんけーたいお財布携帯
ノブレスオブリュージュ。当時めちゃかっこ良く感じたノブレス携帯。
お財布携帯で支払ったり、ワンセグ視聴できたり、ガラケーが一番輝いていた時代かもしれません。
エデンオブイースト
咲ちゃんが使っている画面が横になる携帯。あったなー。

2010年/デュラララ!
PDAdひゅら
セルティちゃんが使っているのはPDAというタブレットの前身のような携帯端末で、今ではほとんど見ないですね
2期見てないですが、セルティちゃんはiPadに乗り換えたのでしょうか・・
DRRRCHAT.jpg
デュラララチャット。僕はなぜかWindows Messengerを思い出します。メッセンジャーはスカイプになったし、チャットももうあまり見ないですね。。
汎用携帯
アニメでは00年代後半くらいはこういう平たい形状の折り畳み携帯が多く登場しています。

2012年/ガールズ&パンツァー
サンダース戦にて、相手に通信を傍受されたことを逆手にとってメールで連絡を取り合った、というシーン
LINEが一般に普及した今ならば「LINEで連絡を取り合う」になるんでしょうね
さおりんけいたい

それはそれとして、注目すべきはさおりんの携帯!
これauでバカ売れしたINFOBARじゃないですか!懐かしい!!
リンク:「INFOBAR」、発売日に手にしたい~売り切れ続出(2003年10月31日)
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いやはや、なんとも古い機種をお使いのようで・・・古いものを大事に使うその姿勢、流石おじいちゃんのアイドル!

2013年/ラブライブ!
ラブライブ携帯2ラブライブ携帯1
この時期はガラケーからスマートフォンへの乗り換えがどんどん進んでいたころ
ガルパンの女の子はガラケー多めでしたが、μ'sの面々は皆スマホを使っています
戦車に乗る田舎娘よりアイドルを目指す都会っ子の方が流行に乗るのが早い?


リアルでもツイッター・ライン・フェイスブックがコミュニケーションツールとして普及していますが、
アニメのシーンでもそれらのツールが良くみられるようになっていますね。

一昔前のアニメを見ると、携帯電話のみならず、他の何でも日常シーンでも時代の流れみたいなものを感じることができて結構面白いですよねw(たとえば、名札を付けている小学生が出てきたり、電車に乗るのに切符を買ったり・・・)

10年後20年後には「うわースマートフォンとかいうスマートじゃない端末あったなー!」ってなるんでしょうかねえ?


11-05

2015

おそ松さんと著作権の話

あらゆるアニメのパロディをぶち込めるだけぶち込んだおそ松さんの第1話の配信停止とパッケージ化見送りが発表されましたが・・・

・「製作委員会の判断」により、今回の決定を下したこと(権利者からの問い合わせ、とは書いていない)
・配信が即時に止められていないこと
・円盤第1巻の発売日が延期になっていないこと

等々を考えると、どうも意図的な炎上マーケティングな匂いがしますが・・・・

まあ、その真偽は置いておくとして、良い機会なのでアニメとは切っても切れない著作権について簡単にまとめてみました
NHKクローズアップ現代の記事がとても分かりやすかったので、それを参考に書いていきます)

・おそ松さん1話はアウトなのか?
日本の著作権法に則ると、違法行為になります
ただし、著作権が権利者からの訴えによって初めて罪に問われる親告罪であり、かつパロディはオリジナルの権利者から黙認されるケースが殆どで、権利者に怒られない(訴えられない)範囲で行う「グレーゾーン」となっています
時折、このギリギリの範囲を超えてしまったがために発売中止や放送中止になったりするケースが散見されますね
アニメでは、SHIROBAKO6話の「ゴドーを待ちながら」や、妖怪ウォッチの孤独のグルメ回など
漫画では、ハイスコアガール事件が記憶に新しいです
(ハイスコアガール事件は刑事事件にまで発展した極めて稀なケースで、パロディ側はオリジナル側の気分次第で訴えられるリスクがあることを世に知らしめることになりました)

グレーゾーンを厳しく取り締まれば自由な創作活動に大きなダメージとなりますが、かといって何でもかんでも認めていたら著作者の権利も守れない。どこまでアウトでどこまでセーフなのか?
非常に分かりにくい状況になってしまっています

・何のための著作権なのか?
この分かりにくさは、著作権が何のためにあるのかを考えれば幾分クリアになるはず
それは、著作者の権利を侵害していないか、それを利用して不当な利益を得ていないか
これに尽きると思います。判断に迷ったら、この考えに立ち返ればいいんじゃないかと思います。

例えば、アニメや漫画のパロディ作品であるならば、そのパロディの元ネタが分からなければ作品として成立しないことから、オリジナルと競合することはまずないでしょう(むしろプラスに働くケースも)
明らかにオリジナルを貶めるような内容ではない限り、著作者の権利は脅かされていないと判断できるため、法律上認められているからと言って著作権を振りかざすのは本来の目的からは逸れてしまっています
「自己利益のための他者攻撃の手段」にしては絶対にダメです

コミケは権利者側の理解もあって今や日本を代表するビッグイベントになっていますが、もし、著作権違反として取締りを強化していたならば、文化・創作活動を守るはずの著作権が、逆にコミケという文化を潰していたかもしれません

・TPPで何が変わる?
最も話題となっているのが非親告罪化と、著作権の保護期間の延長(著作者の死後50年⇒死後70年)
著作権が非親告罪になると、権利者の訴えなしに起訴できてしまいます。極端に言えば、売れっ子同人作家さんが明日には塀の中に入ってる、なんてことも有り得るお話で、出版業界などから危惧する声が相次いでいます
保護期間の延長は、青空文庫はもちろん、著作権者が行方不明になっている「孤児作品」にも影響してきます。

国もどうやら非親告罪については十分配慮する姿勢は見せているようです
ちょうど昨日11月4日、TPPに対応するための著作権法改正案を話し合う、文化庁の審議会が開かれましたが、
非親告罪は海賊版など極めて悪質なケースのみに限定すること、告訴にあたっては著作者の意見も斟酌することで概ね意見の統一が見られました

今後は、非親告罪と親告罪の線引きがどうなるのかがポイントとなりそうですね

10-12

2015

「リトルウィッチアカデミア」と「ここさけ」を見てきました

今日は朝から夕方まで映画館にこもってました、ほねっこです
そんでもって、素晴らしい作品の熱に浮かされて感情任せな感想を書きまーす!

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リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード
2015年度ナンバーワンアニメ当確です!
とってもアニメーションらしいアニメーションでした!
とにかくキャラクターが動きまくる!エフェクトアニメーションも豪華!

お話はド直球王道!
世界観の導入もとても分かりやすくシンプル!
キャラクターは短編なので見た目からどういうタイプの人間か分かるような、分かりやすいデザイン!

こういう単純なお話で、「絵が動く」というアニメーションの原点ともいえる魅力を前面に押し出した作品って本当に好き!
笑って泣ける、純粋なワクワク感が止まらない最高の作品でした!

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心が叫びたがってるんだ。
隣の禿散らかしたおじさんがずっとスンスン泣きっぱなしだったし
上映後に白髪交じりのおっさんが主題歌口ずさんでたし・・・
お兄さんもホロリと泣けて、前向きな気持ちになれました!
長井龍雪/田中将賀/岡田麿里の仲良し3人組最強ですね!

全体の絵作りは等身大の高校生に焦点を当てた青春群像劇ということもあって、写実性を前面に押し出しており、とても落ち着いたつくりになっていたと思います
写実的とはいえ、キラキラの特殊効果や実写風の凝ったカメラワークはなく、とてもアニメ的な印象でした
同じような作品でこれもまた最高だった「たまこラブストーリー」はそれと対照的に、特殊効果バリバリの主張しまくりのカメラワークでしたね
同じような題材を「ここさけ」と「たまこラブストーリー」とで違うアプローチーで表現しててとても興味深い

マリー節もバリバリ!
僕の個人的な見解として、マリー節には「さり気ないホワイトマリー」と「自己主張するブラックマリー」とがあって、ホワイトマリーは大好きなんですが、ブラックマリーは非常に不快に感じるんで、とても評価に困る脚本家の方なんですよねw
ミクロ視点ではイラつくけど、作品全体のマクロ視点では面白いというか・・

ブラックマリーって、アニメで視聴者側が期待すること、安心する暗黙の了解みたいなものを意図的にぶち壊している節があるような。。良い悪いは別にして、あえてこちらを不快にさせてるんじゃないか?

今作でいうと
じいちゃんに「この卵に言葉を封じ込めるんじゃ。たとえばあの女とヤリてーとか。」というセリフを言わせたり
高校生を廃墟になったラブホテルに入れて青臭い芝居させたり
舞台劇のタイトルを「青春の向こう脛」っていうこれ見よがしなタイトルにしたり
この辺が僕の嫌うブラックマリーですね

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最後に主人公の順ちゃん!
性格は正反対なんだけど、僕には「あの夏で待ってる」の谷川柑菜ちゃんが何度も頭をよぎりました・・・
キャラデも似てますが、このキャラが動くともっと似てるように感じてしまう・・
監督作監さんがおんなじ人なので、驚いたり照れたりする仕草や表情までもがそっくり!

あああああ柑菜あああああああ!!!!

08-31

2015

ネットフリックス上陸でアニメは何が変わるのか?

アメリカ最大のインターネット映像配信会社「ネットフリックス」の日本上陸がもう目前です!上陸予定日は9月2日!
日本の映像コンテンツ企業は来るべき「黒船来襲」に備え、戦闘体制を整えたり、あるいは協調姿勢を打ち出したりといろいろと動いているようですが、
ここはアニメブログなので、アニメに及ぼす影響のみを拾い上げて色々と考えを巡らせてみます。

長くなっちゃったんで結論から書きますと
「ネットフリックスが来ようがアマゾンが来ようが、結局あんま変わんない」です!!

・ネットフリックスとは
インターネット動画配信最王手
加入者は50カ国超にわたり、世界全体で6200万人(内米国が4100万人強)を数える世界最大の動画配信サイト
月額7.99ドルの見放題という手軽さで、アメリカではDVDレンタル市場を駆逐し、ケーブルテレビ市場をも侵食し始めています

また手軽な価格設定に加え、[豊富なコンテンツ]⇒[ユーザー増加]⇒[映像会社に対する影響力増]⇒[コンテンツ数増加]・・・
という好循環で世界規模でシェアを拡大中。コンテンツの自社製作・独占配信にも積極的です

例えば、2013年TV界のアカデミー賞と呼ばれるプライムタイム・エミー賞を獲得した「ハウス・オブ・カード 野望の階段」という海外ドラマは、ネットフリックス製作・独占配信でした。
権威あるプライムタイム・エミー賞をネット配信で初公開された作品が受賞した!とあっちではそれなりのニュースになったとか。

また、PCではなく、テレビ(スマートTV/STBなど)で視聴する形も広まっており、リモコンに内蔵された「ネットフリックスボタン」を押せば、テレビ画面上で自由にコンテンツを選べるようになっています。

・着々と進む日本進出準備
9/2の上陸を控え、既に日本企業との提携に乗り出しています。

・フジテレビと提携。テラスハウス独占配信。
 フジテレビと米・Netflix(ネットフリックス)がオリジナルコンテンツの制作で合意

・吉本に出資⇒又吉直樹の「火花」をネットフリックスがドラマ化
 フジテレビに続き吉本興業も番組協力へ 米動画配信のネットフリックス
 Netflixと吉本興業、又吉直樹氏の芥川賞受賞作「火花」を映像化 2016年に「NETFLIX」で配信

・東芝・パナソニック・ソニーと提携し、リモコンにネットフリックスボタンを標準装備されるとのこと
 テレビ各社、米動画配信対応型を投入 「ネットフリックス」

・アニメ業界では、すでにシドニアの騎士製作委員会に出資し海外配信を独占しているみたいです
 「シドニアの騎士」いよいよ海外展開 Netflixで配信開始

・日本のアニメ市場の独自性
アニメ産業はメディアミックスが基本なので、映像配信以外にもパッケージ・キャラクターライセンスなど、二次利用のマーケットの規模が非常に大きいので、ドラマや映画といった一般的な映像作品とは少し状況が異なります

特に目を引くのが、パッケージ販売の異常な強さ。ものをありがたがる国民性なのか、世界では類を見ない強さです
また、いち早くネット配信が広まった音楽業界の現状を見れば、ネット配信の充実が映像パッケージ市場衰退を意味しないようです
CDの売上高は2009年を底に回復傾向にありますが、これはAKB・ジャニーズ等、いわゆるオタク向け商品の売上の強烈な伸びが、他ジャンルの減少幅を補っているから。ドルオタ様様です。
音楽業界をアニメ業界に当てはめるのはいささか強引かも知れませんが、
所謂オタクの人たちって、音楽や映像そのものではなく、握手券・イベント抽選券・限定グッズといった物的なものや、
作品・アーティストを支えたいという「気持ち」「満足感」といった感情的なものに対して、お金を出すんじゃないかと思います。少なくとも、僕はそうです!
便利なネット配信があっても、オタクはパッケージを買うんですよ!

・何が変わるのか?
前述の通り、既存のビジネスモデルを壊してしまう可能性(=ネット配信がパッケージ市場を侵食する可能性)が低いので、局所的な変化のみで、業界全体を揺るがすような変化にはならない、と思います。

要約すると、大体以下5つみたいな感じになるのかな?
1.パッケージ販売主流のビジネスモデルは不変?
2.ネット配信ビジネスの競争激化!(ネットフリックスvsアマゾンvs日本企業)
3.ネットフリックスで独占配信される作品が登場する!(自社製作にまで進出可能性あり)
4.海外受けする作品が増える?
5.国内メーカーのアニメに対する依存度増?(作品数増?)


1.パッケージ販売主流のビジネスモデルは不変?
前述のとおり、日本はパッケージ販売が強固ですので、ネット配信がアニメビジネスの主流であるパッケージ市場を脅かすことはないでしょう
また、シドニアの前例通り行くならば、従来の日本の枠組みである製作委員会方式に参画する形での市場参入するもの
と推察されます。(アニメ産業との関わりが薄いソフトバンクとの提携も発表してるし)
ワーナーブラザーズみたいに、ネットフリックス本体がアニメのパッケージビジネスに殴りこんでくるとも考えにくいので、
出資規模は恐らく、国内外でのネット配信権に留まるでしょうから、既存のメーカーは引き続きパッケージ販売の利益を享受できるでしょう

2.ネット配信ビジネスの競争激化!(ネットフリックスvsアマゾンvs日本企業)
変わるとしたら、当面はネット配信環境に限定されるでしょう。ネットフリックス参戦で、配信ビジネスの競争が激しくなりそうです
ツタヤやアマゾンが見放題サービスに参入とのニュースも入り、まさに戦国時代突入といった感じです
ユーザー視点で見れば、ネットフリックスvsアマゾンvs日本メーカーで配信ビジネスのシェア争いが起これば、価格低下や利便性向上が期待できそうです。
また、ネットフリックスやアマゾンがアニメ配信に積極的な姿勢をとった場合、海外配信サイトであるDAISUKIやクランチロールはかなり厳しい状況に追い込まれることではないでしょうか。

ってか、アマゾンとネットフリックスに日本勢が淘汰される気がしてならないんだけど、大丈夫ですかね・・

3.ネットフリックスで独占配信される作品が登場する!(自社製作にまで進出可能性あり)
ネットフリックスは独占配信・自社コンテンツの製作に積極的で、日本でもその姿勢を崩さないでしょう
上述の通り、テラスハウスや火花の独占配信を発表しています
アニメに限れば、テラスハウスなどと同様、独占配信される作品・自社製作される作品が出てくることが予想されます
漫画や小説といった「原作」の囲い込みも激化しそうですね

4.海外受けする作品が増える?
また、海外配信には強い影響力を及ぼすでしょうから、ひょっとしたら海外受けするコンテンツを作成するように働きかけるかもしれませんし、国内メーカー側からも、そのような動きが出てくるかもしれません。
(ニンジャとサムライとゲイシャガールの三人組がゾンビに占拠された東京に殴りこむ、とかどうでしょう?w)

5.国内メーカーのアニメに対する依存度増?(作品数増?)
ネットフリックスが日本という特殊な市場に上手くに入り込むことが出来たときには、
強固なパッケージ市場を持っていない、ドラマ・バラエティ等他の映像コンテンツは窮地に追い込まれるかもしれません。
そうなると国内メーカー各社は、パッケージ・グッズ・劇場収入目的に、ますますアニメに対する依存度を高めるかもしれません。


とまあ、素人なりにいろいろと考えてみましたが
日本のアニメ市場が特殊すぎて、結局あんま変わんないと思います
ただ、栄枯盛衰は世の常。どんなシステムも永久に続くなんて事はありません
ましてや、旧時代的なパッケージ販売なんてなおさらです
ネットフリックス他ネット配信の拡大が、その変化のきっかけにもなるかもしれません
今後どのような進展を見せるのか、見守っていきたいと思います


個人的には翌月から、料金・サービス・コンテンツなどを見比べながら、
Dアニメストア・バンダイチャンネル・ツタヤ・アマゾン・ネットフリックス・Hulu
のうちどれかを選択することになるのかなーと思います。
選択肢が増えるのはいいけど、ちょっとめんどくさいぞ!

検索すれば、どのサイトでいくらで配信されているか一目でわかる
「有料動画総合検索サイト」みたいなプラットフォーム誰か作ってくれー!